前撮り ウェルカムボードは、撮影前に「文字を入れる余白」と「向き」を決めておくと失敗しにくくなります。必要なカットと納品スケジュールの合わせ方を解説します。
前撮りの写真はウェルカムボードに使える
前撮りで撮った写真は、ウェルカムボード(結婚式の受付やウェルカムスペースに飾る、ゲストを迎えるための看板)に使えます。

前撮り写真の使い道は、ウェルカムボードだけではありません。席次表や当日のムービー、両親へのギフトにも使われます。用途が複数ある場合は、あらかじめカメラマンへ伝えておきましょう。
ウェルカムボード向きのカットを撮るコツ
ウェルカムボード用のカットは、「向き」「余白」「引きと寄り」の3つを意識して撮ってもらうと選びやすくなります。ボードの形と文字の量に、写真の構図が影響するからです。
横位置と縦位置はどちらが必要か
迷ったら、同じ場面を横位置(横長の構図)と縦位置(縦長の構図)の両方で撮ってもらうのが安全です。ボードのサイズや置き方が、あとから変わることがあるためです。
目安としては、次のように考えると選びやすくなります。
注意したいのは、横位置の写真を縦に切り抜くと、背景の景色が大きく削られる点です。ロケーション撮影(スタジオではなく海や公園などで行う撮影)の魅力が薄れてしまいます。両方の向きで残しておけば、この心配はありません。


文字を入れる余白を意識して撮ってもらう
ウェルカムボードに使う写真は、余白を残した「引き算した構図」で撮ってもらってください。名前、挙式日、ゲストへのメッセージを重ねるスペースが必要になるためです。
具体的には、空、芝生、砂浜、白い壁など、模様の少ない部分が写真の中にあると文字が読みやすくなります。反対に、木々や人の多い背景に文字を重ねると、読みづらくなりがちです。
注意点として、余白を広く取りすぎるとふたりが小さくなり、寂しい印象になることもあります。「ふたりを少し左右どちらかに寄せて、片側に無地の空間を残す」くらいのバランスが扱いやすい傾向です。当日は、その場でカメラマンに画面を見せてもらいながら確認すると安心です。

全身カットと寄りのカットを分けて残す
ウェルカムボード用には、全身カットと寄りのカットの両方を残しておくと選択肢が広がります。ボードの大きさによって、ちょうどよい人物の写り方が変わるからです。
大きなボードなら、衣装の全体が分かる全身カットが映えます。受付に置く小さなボードでは、表情が見える寄りのカットのほうが伝わりやすくなります。
顔がはっきり写っていない後ろ姿やシルエットの写真も人気があります。ただ、ゲストに顔を覚えてもらう役割を考えると、正面の表情が分かるカットを1枚は用意しておくとよいでしょう。


データの解像度と印刷サイズの考え方
ウェルカムボードを作るなら、圧縮されていない元データ(撮影データをそのままの大きさで保存したファイル)を受け取れるか、事前に確認しておきましょう。印刷は画面表示よりも高い解像度(画像の細かさ)を必要とするためです。
SNS用に軽くしたデータを大きく引き伸ばすと、輪郭がぼやけることがあります。必要な解像度は印刷方法や用紙によって異なるため、制作を依頼する会社に「このサイズで印刷したい」と伝え、必要なデータの条件を聞くのが確実です。
データの受け渡し条件は撮影会社によって異なります。契約前の相談段階で聞いておくと、あとで慌てずに済みます。

納品時期から逆算してスケジュールを組む
ウェルカムボードを間に合わせたいなら、挙式日から逆算して前撮りの日を決めるのが基本です。撮影してすぐ写真が手元に届くわけではないためです。
前撮りの写真は、レタッチ(写真の明るさや色味を整える編集作業)を経て納品されます。この作業には時間がかかり、必要な日数は撮影会社やプランによって変わります。
逆算するときの流れは、次のように整理できます。
- 1. 挙式日を決める
- 2. 会場へボードを持ち込む期限を確認する
- 3. 制作会社の納期と入稿締切を確認する
- 4. 写真を選ぶ期間を見込む
- 5. レタッチ込みの納品時期を確認する
- 6. 撮影日を決める
見落としがちなのが、写真を選ぶ期間です。数百枚のなかから1枚を決めるには、ふたりで相談する時間が必要になります。天候による撮影の延期も起こり得るため、予備日を含めた余裕を持たせておくと安心です。
なお、ロケーション撮影のスケジュールは日没からの逆算で組み立てます。時間帯は光の状態に左右されるため、希望がある場合は打ち合わせの段階で相談してください。

手作りと制作依頼はどちらを選ぶか
手作りのメリットと注意点
手作りの魅力は、レイアウトや文字を自由に決められる点です。ふたりらしさを出しやすく、費用も抑えやすくなります。
一方で、家庭用のプリンターでは大きなサイズに対応できないことがあります。用紙によって色味が変わり、思っていた印象と違って見える場合もあります。心配な場合は、印刷サービスに小さいサイズで試し刷りを頼み、色を確認してから本番に進むと失敗を減らせます。
制作依頼のメリットと注意点
制作を依頼すると、印刷の品質やフレームの仕上がりが安定しやすくなります。準備が忙しい時期の負担も軽くなります。
注意したいのは、修正できる回数や締切が決められている点です。写真選びが遅れると間に合わなくなることもあります。申し込み前に、入稿の締切と修正の可否を確認しておきましょう。
向き不向きを整理すると、次のようになります。

当日の設置環境も考えて写真を選ぶ
ウェルカムボードは、飾る場所の明るさと風の影響を考えて選ぶと失敗しにくくなります。同じ写真でも、置く環境によって見え方が変わるためです。
照明が控えめな屋内では、暗めの写真はさらに沈んで見えることがあります。逆に、光が強く差し込む場所では、ガラス入りのフレームに反射が映り込みます。ガーデンなど屋外に置く場合は、風でイーゼルが倒れないよう固定できるかも確認しておきましょう。
設置場所は会場によって規則があります。持ち込みできるサイズや、飾れる時間帯を事前に相談しておくと安心です。

撮影当日にカメラマンへ伝えておきたいこと
「ウェルカムボードに使いたい」と最初に伝えるだけで、撮れるカットが変わります。用途が分かれば、構図や余白を意識して撮影を進められるからです。
伝えておくと役立つ内容は次のとおりです。
- ボードのおおよそのサイズと向き
- 入れたい文字の量(名前だけか、日付やメッセージも入れるか)
- 参考にしたい写真のイメージ
- 会場の雰囲気や装花の色
- データの納品希望時期
スマートフォンに参考画像を保存しておくと、言葉で説明するより早く伝わります。撮影の合間は時間が限られるので、当日の朝までに共有しておくとスムーズです。

よくある質問
前撮りの写真は何枚くらい選べばよいですか
最終的に使うのは1〜2枚ですが、候補は3〜5枚ほど残しておくと安心です。印刷してみて印象が変わったときに、差し替えやすくなります。
顔が写っていない写真でも大丈夫ですか
問題ありません。後ろ姿やシルエットのカットは、文字を入れる余白を取りやすいという利点もあります。
データはどのくらいで届きますか
納品までの日数はプランや時期によって異なります。レタッチ込みの納品時期を目安として教えてもらい、依頼先へ確認するのが確実です。急ぎの場合は、契約前に相談しておきましょう。
雨で撮影が延期になったら間に合いますか
延期の可能性を見込んで、早めの時期に前撮りを組んでおくと対応しやすくなります。延期のルールや振替日の決め方は撮影会社によって違うため、申し込み時の確認をおすすめします。
ウェルカムボード以外の使い道はありますか
席次表、席札、プロフィールブック、当日のオープニングムービー、年賀状などにも使われます。使い道が複数あるなら、横位置と縦位置の両方を残しておくと使い回しやすくなります。
写真の加工や文字入れは自分でしてもよいですか
加工の可否は契約内容によって異なります。データの利用範囲が決められている場合もあるため、事前に確認することをおすすめします。
撮影の相談はオンライン無料相談から
「どんな構図で撮ってもらえばウェルカムボードに使えるのか分からない」というご相談は少なくありません。
THE STORY WEDDINGは全国のロケーション撮影に対応し、撮影場所や衣装に合わせて撮影プランをご案内しています。
撮影場所やスケジュールで迷っている段階でも構いませんので、まずは撮影前のオンライン無料相談にてご希望をお聞かせください。