前撮りの緊張で表情が固くなるのが心配な方へ。笑顔の練習より効く、カメラを意識しない時間のつくり方と事前の準備をまとめました。
「前撮りで表情が固くなったらどうしよう」。カメラを向けられると身構えてしまう、という声はよく聞かれます。緊張すること自体は、おかしなことではありません。
この記事では、表情が固くなる理由、撮影中にできる工夫、事前に伝えておきたいことを順番に説明します。

自然な表情は「笑顔の練習」より、カメラを意識しない時間から生まれる
鏡の前で笑顔をつくる練習をするより、撮影のなかにカメラを意識しない時間をつくるほうが、表情はゆるみやすくなります。
ロケーション撮影(スタジオではなく、海や公園、街などで行う撮影)は、動ける範囲が広い分こうした時間をつくりやすい撮り方です。まずは「うまく笑う」を目標から外してみてください。
前撮りで表情が固くなる5つの理由
表情が固くなる背景には、いくつか決まった原因があります。原因が分かると、その場での対処も具体的になります。
慣れない衣装で体が動かしにくい
撮影の前に、衣装に慣れる時間を少し取っておくと動きが楽になります。着物の帯やドレスの裾は、普段の服とは重さも歩幅も違います。
支度が終わってすぐ撮り始めるより、少し歩く、座ってみる、振り返ってみる。それだけでも体の感覚がつかめます。裾の持ち方や座り方は、その場でスタッフに聞いてしまうのが早道です。
人に見られている状況になる
屋外の撮影では、通行人の視線が気になることがあります。これは性格ではなく、環境による緊張です。
人が行き交う場所では、視線を避けようとして顔が下を向きがちになります。声を出して笑うことにも抵抗が出ます。
気になる場合は、人が少ない時間帯を相談する、背景に人が入りにくい向きで撮ってもらうといった方法があります。混みやすい時間は場所ごとに違うため、事前に確認しておくと落ち着いて臨めます。土日より平日の方が人が少ないので、視線が気になる方は平日をお勧めします。
何をすればいいのか分からない
手の置き場所が決まらないと、体全体が落ち着きません。「どう立てばいいのか」という迷いは、そのまま表情に出ます。
撮影中はカメラマンから声がかかるので、ポーズを覚えておく必要はありません。ただ、次の指示を待っている数秒が長く感じられることはあります。
そこで効くのが、何もしていない時間を減らすことです。歩く、相手を見る、小物を持つ。動作がひとつ決まるだけで、手も顔もほどけていきます。

「良い写真にしなければ」と気負う
一枚ごとに出来を気にすると、力みが抜けにくくなります。「せっかくの撮影だから」という気持ちが、そのまま緊張に変わることがあります。
ただ、前撮りは一枚で決まるものではありません。THE STORY WEDDINGでは最低200枚を保証しています。枚数があるぶん、構えた表情ばかりが並ぶ形にはなりにくい撮り方です。
カメラを直視し続ける時間が長い
カメラ目線のカットが続くと、表情は止まりやすくなります。視線を一点に固定すると、まばたきも呼吸も浅くなるためです。
間に目線を外したカットを挟むと、そのあいだに顔の力が抜けます。相手を見る、遠くを見る、足元を見る。外し方はいくつもあります。
カメラ目線が良くないという話ではありません。連続させず、別の目線を混ぜてもらうと考えてください。「ずっと見ているのがつらい」と伝えれば調整できます。
カメラを意識しない状況をつくる5つの方法
ここからは、撮影中にできる具体的な工夫です。共通しているのは、意識を自分の顔から別の場所へ移すことです。
歩く
止まったまま撮られるより、歩きながら撮ってもらうほうが力は抜けやすくなります。足を前に出すという動作に意識が向くためです。
歩くと体の重心が動き、腕や肩の位置も自然に変わります。立ち止まったポーズでは出にくい姿勢が生まれます。
「立ち止まった写真がうまくいかない」と感じたら、歩くカットに切り替えてもらうよう頼んでみてください。
会話する、相手を見る
隣の人と話しているあいだは、意識がカメラから離れます。会話の内容は何でも構いません。
話すときは口が動き、目元もつられて動きます。作った笑顔と違い、表情に流れが生まれます。

小物を持つ
手に何かを持つと、緊張がほどけやすくなります。
ブーケ、和傘、風船、シャボン玉。どれも持つだけで手の形が決まり、動作も生まれます。
ただし、小物の持ち込みや使用は撮影場所の決まりに左右されます。風が強い日はシャボン玉や風船が扱いにくくなることもあります。使いたいものは事前に相談しておいてください。


子どもやペットが一緒のとき
子どもやペットが一緒だと、意識はそちらへ向きます。カメラのことを考える余裕がなくなる、という言い方もできます。
一方で、進行はゆっくりになります。二人だけのカットに使える時間は減ると考えておいてください。子どもやペットの同行が可能かどうか、待機できる場所があるかは、撮影場所や依頼先によって条件が変わります。


「写真が苦手」と先に伝えておく
写真を撮られるのが苦手だと感じているなら、それを最初に伝えておいてください。伝えておくだけで、進め方を調整してもらえます。
撮影は、カメラマンが声をかけながら進みます。演技を求められるものではありません。自分で雰囲気をつくる必要はないと知っておくだけでも、肩の力は抜けます。
伝え方は簡単です。「写真を撮られるのが苦手です」「カメラ目線が苦手です」「最初は引きからお願いしたいです」。この程度で十分伝わります。
当日は衣装や髪型に意識が向き、思っているより声をかけにくいものです。撮影前のオンライン無料相談のような場で、先に話しておく方法もあります。

当日の環境を整えておく
緊張は気持ちの問題だけではありません。暑さや空腹、休めない状態も、そのまま表情に出ます。環境を整えるだけでも楽になります。
- 人が少ない時間帯:視線が気になる方は、候補日や時間を相談しておく
- 飲み物:屋外では想像以上に水分を使う。ストローがあると口元を崩さずに飲める
- 軽くつまめるもの:空腹だと集中が続かない。手が汚れにくいものを選ぶ
- 座れる場所:衣装のまま腰かけられる場所があるかを、事前に確認しておく
とくに見落とされやすいのが、座れる場所です。ドレスや和装は立ち続けると疲れますが、どこにでも座れるわけではありません。汚れや型崩れを避ける必要があるためです。
座る場所や休む場所については、当日その場でスタッフに聞いてみてください。撮影場所によって条件が違うので、事前に決めきれない部分もあります。

知っておきたい注意点
ここまでの工夫は緊張を小さくするためのものであって、緊張をなくすためのものではありません。先に知っておくと、当日の受け止め方が変わります。

撮影前に相談できます
「写真を撮られるのが苦手だと伝えてもいいのだろうか」と迷う方もいらっしゃいます。伝えていただいて問題ありません。
THE STORY WEDDINGは、撮影前のオンライン無料相談を設けております。
ご不安な点や、気になっている場面を先にお聞かせいただけます。
まだ希望がまとまっていない段階でも構いません。気になっていることからお気軽にお聞かせください。